知名度の差とは こういうことか (会津戦争) [歴史と風俗]
〓 白虎隊墓所 と 二十一人之墓 〓 二十一人の墓
猪苗代に土地調査に出かけたついでに、今話題の会津若松に寄り道
NHK「八重の桜」で、綾瀬はるかが熱演している会津戦争激戦の地
ドラマで初めて知ったことや、聞きかじりの知識をもとに現地を探訪してみた。
もちろん、今年改築されて往時の姿によみがえった鶴ヶ城は 外せない
色々巡っているうちに ふとした疑問が湧いてきた。
この会津戦争では、鶴ヶ城の籠城戦での戦死者(3000人だとか)の他に、
城へ主を送り出し、屋敷に残った妻や子供が自害したケース(2,30カ所だとか)
有名なところでは、西田敏行演じる家老西郷頼母の妻(宮崎美子)の家族21人が
自刃した悲劇。 (30日の放送でやると思います)
そういう悲劇が市中の至る所であったというのを今回改めて知った次第わけだが、
つとに有名なのが白虎隊。 会津戦争、戊辰戦争ってなんぞや という人でも
名前だけは知っているはず、超メジャーな戦争秘話となっている。
だけど、なぜ白虎隊だけが これほどまで知名度が高いのだろう?
まず頼母と西郷家二十一人之墓がある善龍寺へ行き、そのことを実感した。
そこには「なよたけの碑」があり、同じように自刃して果てた女性たちの霊が祀られていた。
墓地の奥には西郷家の女性たちの墓「二十一人之墓」が ひっそりと、
おそらく、もう何日も訪れた人はいなかったように、花はしおれ、燃えかけの線香が散らばたまま。
そのあまりにも寂しい光景に むなしさを感じたまま、その足で白虎隊墓所へ車を走らせると、
白虎隊記念館の前には修学旅行らしきバスの車列、 向かい側の民間駐車場では
駐車場オーナー(?)が個性的なステップを踏みながら、通るドライバー全員にアイサインを送り
華麗に指揮棒ならぬ誘導棒で 来場を促している。 すごい! 見習いたい。。
なんだろう? 女性たちのお墓の寂しさを感じた後だったので余計 ?
駐車場オーナーの誘導をやんわりと断り、車の中で手を合わせ彼らにあいさつを済ませる。
あ~ これが知名度の差なんだな。。
でも、30日の放送の後、たくさんの方があのお墓に花を手向けに来てくれることを
願って、会津の地を後にする。
KOTAROU